これって誉めてるのかなぁ?w

約束通り、テレ朝のドラマを誉めます(藁
前回は「レガッタ」で大ゴケした金曜21時ですが、
今回は渡哲也と竹野内豊で「家族?妻の不在・夫の存在?」。
速水もこみち相武紗季若槻千夏(+O+;)と言ったところを起用した結果、
学芸会以下になってしまったことを反省してか、
今回は主役二人に石田ゆり子木村多江中田喜子劇団ひとりといった芸達者をそろえてきました。
このドラマ、最初見るまでは大した期待をしていなかったのですが、意外と面白いです。
と言っても、話が面白いわけではありません。
話は竹野内豊版「クレイマー・クレイマー」ですし、
そこに「熟年離婚」が好評だった渡哲也が
リストラされて妻(中田喜子)にも死なれた男の役で絡んでくると言うもの。
こういう渡哲也の起用法は、
TBSが「パパは年中苦労する」以降、田村正和をああいう役で起用するのと同じで、
言葉悪くいえば二番煎じでしかないわけです。
ではこのドラマの何が面白いかと言うと、
竹野内の奥さん役の石田ゆり子(が演じる役)に尽きるわけです。

  • 本は建築デザイナーの仕事をしていたが、結婚・出産で、今は専業主婦。だが再び仕事をしたいと思っている
  • 夫(竹野内)は自分に相談もしないで会社を変わるなど、家庭を省みないので不満を持っている
  • 夫に仕事への復帰を相談したかったが、話も聞いてくれないので、怒って子供を連れて家を出る

この辺まではよくあるお話です。
そして家を出た妻は、友人のつてで建築事務所に勤めることになります。
(そこには金子昇がいて、金子と関係が出来てしまいそうな気がします)
で、ここからなんですが

  • 設計の仕事を任された石田が家で仕事をしていると、子供(宇都秀星)が「ママ、本を読んで」と甘えてくるのだが、「ママはお仕事が忙しいの」と言って相手にしない
  • 母親に構ってもらえない寂しさで父親のところに戻った子供を引き取りに来るよう電話した竹野内に、「仕事が忙しいので2,3日預かってくれ」と言う
  • 幼稚園で子供がケガをした時も、出張で出かけていることを理由に戻ってこない

と言う、とんでもないことをやりながら、「離婚して子供は私が引き取って育てる」と言い放つパラノイド的(爆)母親の役を
石田ゆり子が見事に演じているんです。
石田演じる母親が別居後にやっていることは、
実は別居の理由として夫(竹野内)にぶつけた非難そのままでありながら、
自分も同じことをしていると言う矛盾には少しも気づいていないわけで(藁
女の人、特に石田演じる妻と同じような境遇にいる人は、
この役に対してどう思っているんでしょうね。
「そうよ、その通りよ」と共感するんでしょうか?
非難覚悟で男目線で言わせてもらえば、
だから、女はずるいんだよな
と言うのが正直な感想。
「男女同権」と言いながら、自分に都合が悪い時は「私は女ですから」と言って逃げる。
私は「男女同権」も構いませんし、たとえば上司が女性でも気にはしませんが、
すべての人がそうだと言うわけではないですが、
そういう使い分けをする女性もまた多い気がしまして、
その辺については「ふざけるな」と思っているし大です。
話がそれましたが、このドラまでの石田ゆり子の演技は
小早川伸木の恋」で片瀬那奈が演じたエキセントリック妻に匹敵する「パラノイア妻」(爆)でして、
今後の話の展開はおおよそ見当はつきますが(どうせ予定調和に決まっています)
この石田の(演じている役の)パラノイアぶりが楽しみで継続視聴する次第であります(藁
見事な誉めっぷりでしょう、テレ朝さん(爆)