ちょっとまじめなお話wなど

もう7年ほど前に出た本ですが、こういう本があります。出版元は文藝春秋w←なぜ笑う
著者は大阪商業大学学長の谷岡一郎氏。最近では筑摩書房からこんな本も出版しています。
本の内容はタイトルをみれば分かるかと思いますが、テレビや新聞等で発表される種々の調査の数値を鵜呑みにすることが以下におかしいかについて書かれています。
この谷岡学長は、毎年入学式で新入生に「将来あなた方はマニュアルを作る人になりたいか、一生マニュアルに従う人生がいいか」と問うそうです。
ここで言う『一生マニュアルに従う人生』というのは、『何も考えない(=批判的検討ができない)人間』ということです。
最近、やたらとどこかで掲載されている数値やデータを持ち出してきて、ああだこうだと言っている人がいます。
なぜ、そんなに数値やデータを持ち出してくるかというと、自分の主張にまったく自信が持てないので、そういったものに頼るしかないわけです。
つまり論理的思考力0
そういう人間に限って、権威のあるというか名前のあるところで出された数値には絶対服従なんですね。
ところが数値とかデータというのはその背景などをきちんと踏まえたうえで使用しないととんでもない間違った結論に導くこともあります。
ニュートラルな立場で見ないでフィルターをかけたりしたら、その傾向はさらに強くなります。
ところがやたらと数値やデータを持ち出してくる人というのは、
往々にして自分にとって都合のいい数値を持ち出してきて、
フィルターを通して歪めた形で出すわけなんです。
言葉にしても同様です。たとえば、
○yata1959は少々短気だが、面倒見はいい
○yata1959は面倒見はいいが、少々短気。
実はこの2つの文章、同じ人間について書いています。
そしてどちらも同じことを書いているのです。
でも、言葉の順序を入れ替えただけで、受ける印象は180度変わってしまいます。
こういったことを理解せずに、やたらと数値やデータを単に羅列するだけで
「どう、ヲレって論理的でしょ」
みたいなことを言っている人を見ると、バカじゃないかと思ってしまいます。
自分の主張に自信があるのなら、つまらんデータを羅列するのはやめて
(しかもそのデータが実は何にも説明になっていないケースがほとんどw)
きちんと自分の考えを論理的に説明するようにしたほうがいいと思いますよ。
だからまず、プロピアに行って毛を3本植えてもらいなさい(藁

リサーチ・リテラシーのすすめ 「社会調査」のウソ (文春新書)

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