今クールの最高点です

先週、雪平(篠原涼子)が元旦那の佐藤(香川照之)を撃つ場面で終了したが、今回はその1日前からドラマが始まる。
(おそらく)二人が結婚式を挙げた教会に佐藤が雪平を呼び出す。
「自分は犯人ではない、俺を信じろ」という佐藤に対して、
「私は信じていた蓮見(濱田マリ)にも裏切られた、今は誰も信じられない。(事件の鍵を握る)サイトの運営者はあなたになっている」という雪平。
そんな雪平に対して、真犯人の狙いは雪平への復讐にあると告げて、
「俺を撃て。真犯人が最後の仕上げであるこの源馬を見にこない訳がないから、その後に最初に現れた人間が真犯人だ。誰も現れなければ、俺を犯人として処理すればいい」という佐藤。
その頃、娘・美央(向井地美音)の面倒を見ている安藤(瑛太)。安藤が美央を追いかけた時、失語症の美央が「キャァ」と声を出す。そんなエピソードを挟んで、先週のラストシーンへ。
雪平に撃たれて倒れる佐藤。そこに足音がして、現れたのは
安藤
いやぁ、高松宮紀念は外しましたが、こちらはドンピシャでした。
「お前が真犯人だったのか、安藤」という雪平に、最初はすっとぼける安藤。
だが、撃たれて死んだはずの佐藤(防弾チョッキを着ていた)が起き上がった時点で、観念する安藤。
「やっぱり、雪平さんにはかなわないな」
そして、真相を語り始める。(これも予想通り)発端は雪平による射殺事件。
雪平に射殺された少年と安藤は(兄弟ではなかった)、共に赤ん坊の時にコインロッカーに捨てられ、同じ施設で育った間柄。
少年が勤めていたパチンコ店で刺殺事件を起こしたのは、そのパチンコ店が二人が施設育ちであるということで、給料を払わずに侮辱したことが原因で、少年は安藤のために事件を起こした。
そんな少年を射殺した雪平に復讐することを心の支えとして、刑事になった安藤。
そして復讐劇を完成させるべく、雪平を撃とうとするが、その時、(安藤が連れてきていた)美央が現れる。
美央に「勇気を持ってやれば大丈夫だから」と言って逃げ去る安藤。追いかける雪平。
安藤は警察無線を利用して、横浜方面に逃走しているように見せかける。だが、雪平はその罠にはかからない。
安藤が向かったのは、かつて少年が事件を起こしたパチンコ屋。そして店長を射殺しようとする。
そこに駆けつける雪平。銃を構える雪平に対して(覚悟しているかのような)笑みを浮かべ、引き金を引こうとする安藤を雪平は射殺する。
安藤の元に駆け寄る雪平。その時安藤の手からは銃弾がこぼれる。
後日、佐藤と雪平と美央は三人で遊園地に行く約束をする。その時、美央が「あんどうも」とホワイトボードに書く。そんな美央に雪平は
「安藤はね、海外に出かけちゃったの。美央にってお手紙を預かっているから」といって安藤からの手紙を。
そこには「ゆうき」と書いてある。それを見た美央は「お母さん」と言葉を話す。
安藤が残したコインロッカー(おそらく安藤が捨てられていたロッカー)の鍵でコインロッカーを開けると、雪平宛のDVDが。
そこには安藤の最後のメッセージが録画されている。復讐心に駆られてはいたが、でも雪平のことを好きになってしまったと告白しているビデオを見て、雪平は「バカだ、お前は」と涙を流す。
そしてエンディングになるのですが(安藤が殺人を犯す場面が流れる)、
大満足でした(^^)//パチパチパチ
安藤が、事件の真相を話す中で、今までの中のいくつかのシーンが出てくるのですが、
「なるほど、これがそういう伏線だったか」と納得できましたし、
1話50分、全11回と言うパターンでも十分に細かく設定して収束できることを証明してくれました。
安藤が牧村(木村多江)に撃たれてしまう場面とかは、ちょっと危険すぎるのではないかといったツッコミもありますし、最終回でも文句を言えばあることはありますが、そんなことはどうでもいいと思えるぐらいにクウォリティの非常に高い作品でした。
結末を見て、「なんだ、こんなことかよ」とは思いませんでしたから。
篠原涼子も好演でしたし(この次の日に「グータン」を見るとギャップの激しさに笑ってしまいます)、
以前に飯島直子松岡昌宏でやった刑事物よりはずっとよかった。
どちらかというと、フジテレビではなく、TBSで作りそうなドラマ(「ケイゾク」とか)。
と言う訳で、細かい点での不満を差し引いて9.5点。
今クール最高のドラマでした。