企画力なさ過ぎ(ダメ出し1)

木曜日21時からのテレ朝は「女優」枠と言うかオスカー枠と言うか。
黒革の手帖」(米倉涼子)→「7人の女弁護士」(釈由美子)→「下北サンデーズ」(上戸彩)ときて、
今回は「だめんず・うぉ〜か〜」(藤原紀香)であります。
結果的には「黒革の手帖」以外は惨敗に終わりました(そうです)。
確かに同じ時間帯には「渡鬼」とか「みなさんのおかげでした」とかがあり、苦戦は必至の枠ですが、
でも、それ以前にテレビ朝日のドラマのダメダメさがよくでている時間帯です。
と言う訳で、この時間帯のドラマにダメ出し(藁
まず、「7人の女弁護士」。これは昔、賀来千香子主演でやったドラマのリメイク。
昔のやつの視聴率は知りませんが、このドラマのダメさは「相棒」と同じ。
何がダメかと言うと、まず刑事事件もの(=推理ドラマ)にしたこと。
テレビ朝日の場合、やっているドラマのほとんどが刑事物などのサスペンスもの。
平日の昼間は2時から5時まで再放送で「はぐれ刑事」とか「土曜ワイド」をやっていて、
木曜日は直前に「おみやさん」とか「新・科捜研の女」とかのサスペンスをやり、
土曜日には「土曜サスペンス」。
これに水曜の「相棒」などのドラマや、火曜19時の時代劇(「大岡越前」とか「桃太郎侍」)を加えれば、
相当な時間になります。
これだけやっていれば、タネもつきてくるわけで、結局は中途半端な出来になるしかないと言う罠(藁
せっかく(弁護士に見えるかどうかの部分は置いておいても)釈由美子川島なお美井上和香南野陽子をそろえておいたのならば、
あのドラマは刑事事件ではなく、民事事件の方にすべきでした。
要するに狙うのは「ペリー・メイスン」ではなくて「アリー・マイ・ラブ」や「LA RAW」の世界。
実をいうと、そういう視点から作られたのが天海祐希の「離婚弁護士」な訳で、
すでにこの辺で企画力の点で大きく遅れをとっているわけですが(^_^;)
スカイ・ハイ」の「お行きなさい」を「逃げる場所はありませんよ」に変えただけの
チンケなサスペンスドラマでは誰も見るはずがない(藁
釈ヲタや和香ヲタ以外は。
たとえば釈由美子は毎回話しに絡むとして(主役ですから)、
野際陽子をフューチャーして熟年離婚とか
川島なお美をフューチャーして正妻と愛人問題とか
井上和香をフューチャーして、過去の水商売歴がばれて婚約を解消された女性を救うとか
柴田理恵をフューチャーして結婚詐欺に騙された女性を救うとか
そういう問題に対処するという設定の方が、今の時代にも合っているし、
共感も得やすいんじゃないかと思うんですよ。
出演者のキャラもたって、活かすこともできるし。
確かにすでに「離婚弁護士」でやられていますが、各女優さんのキャラで違う見せ方も出来るし。
端ッから「渡鬼」や「みなさんの〜」にはどうせかなわないから、
と言う厭戦ムードの中で作るからこういうことになるわけです。
少しはやる気を見せましょう(藁