これは松本清張原作ではない?

さて、このドラマ、時代が現代になっているため、設定も変わっています。
米倉の役が宝石デザイナーをめざしていたりとか宝石店を開いたりというのも前回はなかったし。
また、東ちづるの役は、前は鬼頭の昔の愛人でしたが、今回は違うし。
久恒がガンで余命わずかというのもそうですし。
また、原作にない登場人物も出てきています。
香里奈がやっている女子大生とか、星野眞理がやっている役とか、
長谷川朝晴がやっている間宮代議士とか(何となく民主党の若手代議士っぽいw)。
あと田丸麻紀(米倉の秘書だが、実は佐藤浩市のスパイ)の役とか。
この番組は企画がオスカーなので、
田丸の場合は黒川役の前川泰之電車男の会社のモテモテ2代目役をやっていた)とともに
オスカーラインでの出演。
で、問題なのが、後半からは原作と全然違っている点。
と言っても、原作は読んでいないので(^.^;)、前作との比較ですが。

  • 佐藤浩市の役が元検事である
  • 喜藤を毒殺しようとしたのは、前作では実は民子で、米子は疑われて否認しながらも殺されてしまうのに、今回は米子がやったことになっている
  • 鬼頭は死ななかったのに、今回は死んでしまった
  • 秦野も殺されてしまう

など、後半部分はほとんど前作とはまったく別の話になっています。
これもつい先日放送が終わったNHKの「氷壁」が井上靖の原作を現代に併せて設定を変えたので、
原作ではなく原案といっていましたが、
これも正確に言えば原作ではなく原案でしょう。
これで話がつまらなくなっていたら大ブーイングものですが、
そこそこおもしろいので、まぁいいんでないかい、といったところ。
評価は意外と高いです。